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ウェルビーイングに関する定期アンケート結果を公表 4年間延べ約10 万人が対象 コロナ禍を経て働く人々の実態に変化

ウェルビーイングに関する定期アンケート結果を公表 4年間延べ約10 万人が対象 コロナ禍を経て働く人々の実態に変化

 福利厚生代行や健康支援のサービス提供及びコンサルティングを行う株式会社イーウェル(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:稲葉 章司、以下「当社」)は、働く人々のウェルビーイングの変化を経年で調査するため、「Well-beingアンケート 働く人々の実態調査(※1)」を2019年から毎年度定期実施しています。
 この度、健康経営およびウェルビーイング経営の研究を行う森永雄太氏(武蔵大学経済学部経営学科 教授)に、最新の調査結果に関する総評をいただきましたので公表いたします。
 当社では今後も森永氏と協力して働く人々のウェルビーイングの変化を調査すると共に、社会全体のウェルビーイング向上に取り組んで参ります。
※1:森永氏監修の当社組織診断サービスウェルスコアの設問を用いた独自WEBアンケート調査
(2019年12月~2023年3月の間に計4回実施、回答者数延べ約10万人)

■調査結果
 新型コロナウィルス感染拡大前の2019年12月から計4回実施した本調査では「ウェルビーイング(総合的な幸福度)」と「仕事・プライベート・生活習慣・健康・経済状況という5つの要素の充足度・満足度」を、それぞれ10段階で自己評価していただいた結果の平均値を経年で比較、評価を行いました。「5つの要素の充実度・満足度」それぞれの増減は「ウェルビーイング(総合的な幸福度)」の増減と高い相関があるとわかっています。(5つの要素全てにおいて相関係数0.5以上) 

 調査の結果、以下の傾向が明らかになりました。
・ウェルビーイングは、2019年12月以降、3年連続で低下
・5つの要素のうち、「健康の満足度」「経済状況の満足度」が低下
・「仕事の充実度」「プライベートの充実度」「生活習慣の健全度」は2020年9月以降ほぼ横ばい

 調査概要および詳細な調査結果を当社が運営するウェルビーイング経営のサポートメディアウェルナレにて公開しております。
「ウェルナレ」https://www.wel-knowledge.com/article/healthcare/a371


■総評 森永雄太氏(武蔵大学経済学部経営学科 教授)より
 今回のリポートでは、株式会社イーウェルが実施してきた過去4年間の調査の結果が報告されており、2019年以降のウェルビーイングの動向や変化を把握する上で大変興味深い結果が示されています。ここでは調査結果のポイントとして2点を取り上げて考察したいと思います。

 まず何よりも驚いたのが、2019年12月の初回調査以降、毎回ウェルビーイングの総合スコアが低下し続けているという点です。2019年からの4年間は、日本企業における従業員ウェルビーイングやウェルビーイングを重視するマネジメントに対する関心が高まってきた4年間ともいえます。関心が高まる一方で、ウェルビーイングそのものが一貫して低下し続けているとしたら、何とも皮肉な結果といえるでしょう。この4年間はコロナ禍とも重なり、従業員の働き方や生活スタイルが大きく揺れ動きました。この間の変化が私たちのウェルビーイングに影響を与えている可能性も考えられますが、このような傾向が今後も続くのかどうかについて注意しつつ、然るべき対策を取っていく必要があるでしょう。

 次に、ウェルビーイング低下の大きな要因として考えられるのが「健康の満足度」の低下にある点です。イーウェル調査では、ウェルビーイングを構成する次元として「仕事」「プライベート」「生活習慣」「健康」「経済状況」を想定しており、2022年から2023年にかけて低下したのは「経済状況」と「健康」であるとされています。このうち「健康」は2019年の初回調査から低下を続けており、ウェルビーイング全体が低下する傾向の大きな要因となっていることがわかります。ウェルビーイングというと、ポジティブな感情を多く感じることなどを思い浮かべがちですが、それらの基盤となる健康状態も忘れてはいけないということを示しています。この点について、より詳細に回答傾向を確認すると、ストレスを感じることに加えて頭痛や胃腸の不調といった症状をしばしば感じると回答している人の割合が増加しているようです。健康の側面からウェルビーイングの地盤沈下が起こらないような基礎固めが企業や経営者に求められているといえるでしょう。

 なお本調査は日本の大企業で働く従業員を中心とした調査であり、直近の調査では35,000人以上が回答しているという点でかなり大規模な調査といえます。しかし一方で、調査対象者はサービス提供を行っている企業に限定されているという点でサンプルに偏りがあることは否めません。また4回の調査の回答者数が異なることからもわかる通り、同一サンプルに対する調査を行っているわけではない点については、今回示された調査結果を経時的な変化として読み解く上で考慮する必要があるでしょう。
 

<森永雄太氏 プロフィール>
武蔵大学経済学部経営学科 教授 
【略歴】
・神戸大学経営学研究科博士後期課程修了 博士(経営学)
・専門は組織行動論・経営管理論
【主要業績】
「ウェルビーイング経営の考え方と進め方 健康経営の新展開」
「職場のポジティブメンタルヘルス(共著)」等
日本労務学会研究奨励賞、経営行動科学学会発表論文優秀賞 等

■組織診断サービス「ウェルスコア」のご紹介
 当社組織診断サービスウェルスコアは森永氏監修の元、設問設計を行っております(本調査で実施したアンケート設問と同様)。
 アンケートの結果を基に従業員の「ウェルビーイング」や「満足度」を数値により可視化。所属部門・性別・役職などの属性間の比較や他社比較によって課題を分析し、ソリューションの提案を行います。
「ウェルスコア」https://www.ewel.co.jp/products/welscore

■株式会社イーウェルについて
所在地 :東京都千代田区紀尾井町3番6号 紀尾井町パークビル
設 立 :2000年10月2日
資本金 :499,992,500円
従業員数:1,221名(2023年4月時点)
事業内容:福利厚生パッケージサービス「WELBOX」、カフェテリアプラン健康支援サービス
     組織診断サービス「ウェルスコア」、顧客満足度向上支援サービス「CRM WELBOX」等の
     コンサルティング及びサービス提供
U R L  :https://www.ewel.co.jp/

 

ウェルビーイングに関する定期アンケート結果を公表

本件に関するお問合せ

株式会社イーウェル
経営企画室 経営戦略部 経営戦略グループ

TEL:050-1704-0415   MAIL:kohou@ewel.co.jp

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