企業・健保組合の福利厚生代行や健康支援などのサービス提供及びそれに伴うコンサルティングを行う株式会社イーウェル(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:久野 賢策、http://www.ewel.co.jp、以下「イーウェル」)は、医療機関の経営コンサルティングや、企業・健保組合の健康づくりなどを手掛ける株式会社メディヴァ(所在地:東京都世田谷区、代表取締役社長:大石 佳能子、http://www.mediva.co.jp、以下「メディヴァ」)と学校法人産業医科大学(所在地:北九州市八幡西区、産業医科大学長:東 敏昭、http://www.uoeh-u.ac.jp/、以下「産業医科大学」)と共同で、産業保健活動の推進と品質向上のための共同研究を、2015年1月より開始いたしました。
近年、企業においては、メンタルヘルス不調者の急増や従業員の高齢化などにより、従業員の健康不安を理由とする休職や退職がもたらす損失が顕在化しつつあり、生産性の向上の観点からも従業員の健康管理ニーズが高まってきています。また、2015年12月からはストレスチェックの義務化(労働安全衛生法改正)が施行される予定であり、企業に対する従業員の健康管理責任が、これまで以上に問われることとなります。
しかしながら、こうした状況下においても、企業・健保組合の財政難や人材不足、地域特性や産業医個人の技能・経験の違いから、全従業員への一定水準での産業保健活動は、なかなか行えていないのが実情です。そこで、イーウェルが保有する企業・健保組合での産業保健に関する課題を基に、メディヴァの医療・健康分野におけるコンサルティングや保健指導のノウハウと、産業医科大学の産業医学及び産業保健の研究・教育機関としての専門的知見を活用し、産業保健活動の後方支援及び品質管理のためのプログラム開発に関する研究を開始することといたしました。
この研究で、地域特性や産業医個人の技能に左右されがちな産業保健活動の品質を管理し、一定の水準を保った産業保健サービスを広く進めるための仕組みづくりを目指してまいります。
●研究概要
・研究開始日:2015年1月
・研究内容
(1)産業医支援プログラムの開発
①産業医の実施項目と評価指標の作成
②産業医向け研修プログラムの開発及び効果検証
(2)産業保健活動の品質管理体制の構築
①産業医支援業務の実施事項と実施方法の手順化
②産業保健活動のクオリティ基準と管理方法の作成
(3)産業保健研修プログラムの開発
・共同研究スキーム