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働く人々延べ16万人の実態調査 「パーパスの浸透」「第三の居場所」がウェルビーイングに寄与

働く人々延べ16万人の実態調査
「パーパスの浸透」「第三の居場所」がウェルビーイングに寄与

 福利厚生代行や健康支援のサービス提供及びコンサルティングを行う株式会社イーウェル(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:稲葉 章司、以下「当社」)は、働く人々のウェルビーイングの変化を経年で調査するため、「Well-beingアンケート 働く人々の実態調査(※1)」を2019年から毎年度定期実施しています。
 この度、健康経営及びウェルビーイング経営の研究を行う森永 雄太氏(早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター 教授)に、最新の調査結果に関する総評をいただきましたので公表いたします。
 当社では今後も森永氏と協力して働く人々のウェルビーイングの変化を調査すると共に、社会全体のウェルビーイング向上に取り組んでまいります。
※1:森永氏監修の当社組織診断サービス「ウェルスコア」の設問を用いた独自WEBアンケート調査
(2019年12月~2025年3月の間に計6回実施、回答者数延べ約16万人)

  ■調査結果
 コロナ感染拡大前の2019年12月から毎年計6回実施した本調査では「ウェルビーイング(総合的な幸福度)」と「仕事・プライベート・生活習慣・健康・経済状況という5つの要素の充足度・満足度」についてそれぞれのスコアを経年で比較、評価を行いました。「5つのスコア」を構成する設問の回答は「ウェルビーイング(総合的な幸福度)」との高い相関があるとわかっています。(5つの要素全てにおいて相関係数0.5以上)
 

ウェルビーイングの5要素


 調査の結果、以下の傾向が明らかになりました。
・ウェルビーイングは、2023年まで低下が見られたが、2024年より2年連続で改善傾向。
・5つの要素の内「プライベートスコア」「生活習慣スコア」「健康スコア」「経済状況スコア」が上昇。
・「仕事スコア」は2020年より徐々に低下。

 グラフ 6年間のスコア推移



 また、近年注目のトピックスである「パーパス(企業の存在意義)」「第三の居場所」については、以下の結果となりました。
・ウェルビーイングが高まる要素の一つ「仕事スコア」において、「パーパスの浸透」は相関性があり、他スコアよりも差分が大きく出ている。
・パーパスに共感ができない従業員ほど「仕事スコア」が低く、共感ができる従業員ほど「仕事スコア」が高い。
・パーパスを自分事と捉えている従業員は特に「仕事スコア」が高い。

グラフ 「パーパス(企業の存在意義)」関連


・ウェルビーイングが高まる要素の一つ「プライベートスコア」において、「第三の居場所」は相関性があり、他スコアよりも差分が大きく出ている。
・第三の居場所がないと感じる従業員ほど「プライベートスコア」が低く、あると感じる従業員ほど「プライベートスコア」が高い。

グラフ 「第三の居場所」関連

 調査概要及び詳細な調査結果は以下からダウンロード可能です。
 https://www.wel-knowledge.com/download/

■本調査概要
調査期間:2025年2月~3月
調査方法:WEBアンケート
調査対象:WELBOX会員
有効回答数:30,442名


■総評 森永 雄太氏(早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター 教授)より

 2025年3月に実施された調査の結果によれば、今年度のウェルビーイングスコアは昨年度に続き、やや改善しています。働く人々のウェルビーイングは2023年度調査を底に回復基調にあることがわかります。企業の中でウェルビーイング経営や人的資本経営への注目が高まり施策も充実してきました。
このことが遅まきながらスコアに反映され始めていると考えることができそうです。
 今年度の集計結果から注目すべきポイントについてコメントしたいと思います。
まず、自社のパーパスに共感している人ほどウェルビーイングのスコアが高いという結果が得られました。企業が自社のパーパスを整備したり、発信したりしていくことは従業員のウェルビーイングに結びついていく可能性があります。ただし、気になるのが理念やパーパスに共感できるという回答や自分の仕事内容と関連しているという回答の割合が「発信されていることへの認識」と比べてやや少ないことです。パーパスは企業に「ある」だけでは十分ではありません。従業員が共感していくための「共有のプロセス」が一層大事になってくるでしょう。
 次に、「第三の居場所」があると感じている従業員ほど、ウェルビーイングが高いという結果が得られました。この結果からは「第三の居場所」があることがプライベートの充実に結びつき、結果として生活全体の満足度が高まるという関係性が推察されます。「仕事・家庭以外のコミュニティで居場所があると感じる」という質問に対するポジティブ回答(「強くそう思う」+「そう思う」の合計)の割合は20代で顕著に高く、30代以降低下していくことがわかりました。しかし興味深いのは、50代以上ではポジティブ回答の割合が40代と比べて若干増加に転じていることです。50代以上の変化についても細かく集計することで年代と「第三の居場所」の間の興味深い関係を見出すことができるかもしれません。来年度以降の調査に期待したいと考えています。

<森永 雄太氏 プロフィール>
早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター 教授
【略歴】
・神戸大学経営学研究科博士後期課程修了 博士(経営学)
・専門は組織行動論・経営管理論
【主要業績】
「ウェルビーイング経営の考え方と進め方 健康経営の新展開」
「ジョブ・クラフティングのマネジメント」等
日本労務学会研究奨励賞、経営行動科学学会発表論文優秀賞 等


■組織診断サービス「ウェルスコア」のご紹介
 当社組織診断サービス「ウェルスコア」は森永氏監修の元、設問設計を行っています(本調査で実施したアンケート設問と同様)。アンケートの結果を基に従業員の「ウェルビーイング」や「満足度」を数値により可視化。所属部門・性別・役職などの属性間の比較や他社比較によって課題を分析し、ソリューションの提案を行います。


■株式会社イーウェルについて
 所在地 :東京都千代田区紀尾井町3番6号 紀尾井町パークビル
 設 立 :2000年10月2日
 資本金 :499,992,500円
 従業員数:1,185名(2025年4月時点)
 事業内容 :福利厚生サービス「WELBOX」、「カフェテリアプラン」、「インセンティブ・プラス
       健康支援サービス「健診事務代行サービス」、「健康経営推進支援サービス
       マーケティング支援「顧客満足度向上支援サービス」、
       健康増進セルフケアサービス「KENPOS」等のコンサルティング及びサービス提供
  U R L   :https://www.ewel.co.jp/

 

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本件に関するお問合せ

株式会社イーウェル
経営企画本部  経営企画部 経営戦略グループ

TEL:050-1704-0415   MAIL:kohou@ewel.co.jp

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