調査概要及び詳細な調査結果は以下からダウンロード可能です。
https://www.wel-knowledge.com/download/
■本調査概要
調査期間:2025年2月~3月
調査方法:WEBアンケート
調査対象:WELBOX会員
有効回答数:30,442名
■総評 森永 雄太氏(早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター 教授)より
2025年3月に実施された調査の結果によれば、今年度のウェルビーイングスコアは昨年度に続き、やや改善しています。働く人々のウェルビーイングは2023年度調査を底に回復基調にあることがわかります。企業の中でウェルビーイング経営や人的資本経営への注目が高まり施策も充実してきました。
このことが遅まきながらスコアに反映され始めていると考えることができそうです。
今年度の集計結果から注目すべきポイントについてコメントしたいと思います。
まず、自社のパーパスに共感している人ほどウェルビーイングのスコアが高いという結果が得られました。企業が自社のパーパスを整備したり、発信したりしていくことは従業員のウェルビーイングに結びついていく可能性があります。ただし、気になるのが理念やパーパスに共感できるという回答や自分の仕事内容と関連しているという回答の割合が「発信されていることへの認識」と比べてやや少ないことです。パーパスは企業に「ある」だけでは十分ではありません。従業員が共感していくための「共有のプロセス」が一層大事になってくるでしょう。
次に、「第三の居場所」があると感じている従業員ほど、ウェルビーイングが高いという結果が得られました。この結果からは「第三の居場所」があることがプライベートの充実に結びつき、結果として生活全体の満足度が高まるという関係性が推察されます。「仕事・家庭以外のコミュニティで居場所があると感じる」という質問に対するポジティブ回答(「強くそう思う」+「そう思う」の合計)の割合は20代で顕著に高く、30代以降低下していくことがわかりました。しかし興味深いのは、50代以上ではポジティブ回答の割合が40代と比べて若干増加に転じていることです。50代以上の変化についても細かく集計することで年代と「第三の居場所」の間の興味深い関係を見出すことができるかもしれません。来年度以降の調査に期待したいと考えています。
<森永 雄太氏 プロフィール>
早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター 教授
【略歴】
・神戸大学経営学研究科博士後期課程修了 博士(経営学)
・専門は組織行動論・経営管理論
【主要業績】
「ウェルビーイング経営の考え方と進め方 健康経営の新展開」
「ジョブ・クラフティングのマネジメント」等
日本労務学会研究奨励賞、経営行動科学学会発表論文優秀賞 等
■組織診断サービス「ウェルスコア」のご紹介
当社組織診断サービス「ウェルスコア」は森永氏監修の元、設問設計を行っています(本調査で実施したアンケート設問と同様)。アンケートの結果を基に従業員の「ウェルビーイング」や「満足度」を数値により可視化。所属部門・性別・役職などの属性間の比較や他社比較によって課題を分析し、ソリューションの提案を行います。
■株式会社イーウェルについて
所在地 :東京都千代田区紀尾井町3番6号 紀尾井町パークビル
設 立 :2000年10月2日
資本金 :499,992,500円
従業員数:1,185名(2025年4月時点)
事業内容 :福利厚生サービス「WELBOX」、「カフェテリアプラン」、「インセンティブ・プラス」
健康支援サービス「健診事務代行サービス」、「健康経営推進支援サービス」
マーケティング支援「顧客満足度向上支援サービス」、
健康増進セルフケアサービス「KENPOS」等のコンサルティング及びサービス提供
U R L :https://www.ewel.co.jp/
働く人々延べ16万人の実態調査 「パーパスの浸透」「第三の居場所」がウェルビーイングに寄与 .pdf