2017年も残り1ヶ月となりました。今年はどんな1年だったでしょうか。慌ただしく体調を崩しやすい時期です。しっかりコンディションを整えながらこの師走を駆け抜けて頂ければと思います。

 コンディションを整えるにあたって、昨年睡眠をしっかりとることの重要性をお伝えさせていただいたのですが(https://www.ewel.co.jp/category/column-health/p12069/)今年は食生活が乱れやすいこの時期に栄養についての話題をお届けしたく思います。

■バランスよく食べること
 テレビやインターネットで目にしない日はないんじゃないかと思うくらい様々な食事法や情報が紹介されています。そんな中、今回は2005年に国が指針を出した食事バランスガイドの効果を検証した研究をご紹介します。

 厚生労働省と農林水産省が出している食事バランスガイド、ご存知ですか?ガイド自体初耳の方もこちらの図は目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかの目安がイラストで示してあります。

 これまでバランスよく食べることが健康維持に繋がるのか、これまで実は検証されたことがなかった、といいます。

 国立がん研究センターなどが脳血管疾患、がん、肝疾患の病歴がない45-75歳の男女79,594名を対象に食事内容を8年間追跡調査したところ、食事バランスガイドに沿った食生活を実践している人ほど総死亡率が低く、特に脳血管疾患死亡のリスクが低いことが明らかになりました。

循環器疾患リスクの低下との関連は食事バランスガイドに沿った副菜(野菜、きのこ、いも、海藻料理)及び果物を取っている方で顕著にみられました。  
生活の中で無意識にしていることは40%にもなると言われており、健康習慣づくりの難しさは誰もが体感していることではないでしょうか。
ただこういったエビデンスに基づいた情報を元に行動を選択できるようになると少しずつ変わっていけるかもしれません。よかったら下のURLからガイドにアクセスしてみてください。

 明日から取り入れられそうなtipsがたくさん載せてあります。食生活が崩れやすい12月に、もしくは新年迎えるにあたって、大事な食生活を見直してみるのはいかがでしょうか。

食事バランスガイドについて http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou-syokuji.html

 

■永田 英恵【略歴】
福岡県福岡市出身。広島大学卒業後2012年から医師としての研修をスタート、2015年沖縄・久米島での離島医療に従事。
2016年から在宅医療と複数企業での産業医活動を開始。「はたらく」「健康」「幸せ」をキーワードに産業医活動を展開し、最近の興味は職域における食習慣・健康習慣の作り方。
また東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野にて障がいをもった人の新しい働き方の取り組みの研究に携わっている。